日本映画の鉄道シーンを語る

日本映画における鉄道が登場する場面(特に昭和20~40年代の鉄道黄金期)を作品毎に解説するブログ

 49. 結婚の條件

 1963年5月 日活 配給 公開   カラー作品    監督 斎藤武市

 興亜化学総務部勤務の水戸まひる(浅丘ルリ子)は姉 ますみ(南田洋子)夫婦と同居している。東都物産総務係長の義兄 桜井史郎(二谷英明)の浮気相手 青山暎子(桂木洋子)に気付かない姉にイラついています。

 鉄道シーンは桜井が博多出張からの帰り、東京駅到着のシーンからあります。まず旧客一等車内(セット撮影)に乗る桜井が映り、まもなく東京到着を告げます。
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 14番線にEF58牽引の急行列車が到着し、
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3号車の一等車から桜井が降りてきます。
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ホームで出迎えに来た暎子と会い、お土産なんぞを渡します。
博多での仕事を終え接待の後 乗り東京に夜の到着となると、博多発 22:49 の急行霧島だと思われます。この列車は 18:20 東京に到着します。

 次に京王帝都電鉄井の頭線 高井戸駅の階段を降りてくる桜井と部下の三好忠義(山田吾一)のシーンもあります。「31.宇宙人東京に現わる」でも既述の場所です。
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 三好は桜井が浮気相手と会っていて遅くなった言い訳の偽アリバイ証言者になろうと、同行しようとしますが桜井は断ります。

 まひる 桜井夫婦の一家3人で線路際を歩いていると、東急東横線 5000系 5連 急行が後方より通過して行き
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踏切の所で反対方向からの同じく 5000系 5連と高速ですれ違います。
 ロケ地は不明ですが、青ガエル 5000系の全盛期の様です。驚きは、4m程巾のある踏切で警報機こそありますが東急の本線なのに遮断機が無い第3種踏切である点です。




 PS
  
  東京駅到着のシーンですが、14番線から明らかに丸の内方面を向いて撮影しているのです。しかしてEF58牽引の列車は右手から進入してきます。しかも機関車の次は1号車?
 つまり撮影の向きですと神田方面からの到着です。いったい何処からの列車でしょう。1956年11月迄の急行十和田号やその後の電車特急時代の一時期などに東北方面の一部列車が東京駅発着でしたが・・・

 また客車特急つばめ の時代など起終点で列車全体を方向転換していた一部例外を除いて、東海道本線の上り列車の先頭が1号車というのはあり得ません。
 さて画面の列車は? 思うに終列車後に撮影用列車を仕立て大勢のエキストラを用意して撮ったかのかな。

 あるいは23:30発の 145ㇾ普通大阪行が回送列車として 22:57に14番線に神田方から入線するのを使い 予め頼んで品川区でエキストラを乗り込ませ、急行の札を入れて到着シーンとして撮影したのか?
 145ㇾだと2号車か3号車に一等車が連結されているので( 画面では車体帯だけで、形式までは分らない )辻褄が合うのですが・・・
 
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