
グレーな取材方法で 特ダネを掴む 極東新聞の記者 香取耕一(長門裕之)が、密輸ルートである 香港~東京0ラインの 実体解明に挑む アクション映画です。
香取は麻薬密売組織の摘発記事の為 元同級生 佐伯(河合健二)の妹 令子(中原早苗)と関係を持ち、情報屋の季鮮信(小沢昭一)からの取引情報を 刑事の千葉伸次(高品格)に伝えて 逮捕場面を撮影し 特ダネを取得します。
労務者に変装した香取・情報屋と共に 刑事が川に停泊している小舟を見張り、

合図と共に 応援の警察官と 一斉摘発に掛かりました。背後にある 川沿いの高架線を、京浜急行電鉄の 新旧電車が走っています。


遅れて到着した ライバル紙 日東新聞記者で 香取の親友 仁科達男(小高雄二)は、目前で佐伯が証拠隠滅の為 自殺したのを見て 香取の取材方法を 激しく非難するのでした。
その後 香港~東京0ラインの元締め 新華貿易公司の社長 劉に会いにいったまま 姿が消えた香取が、密輸船に潜入したと思った仁科は 北陸の港に向かいます。
C62形らしき 蒸機牽引列車が映り、

二等車に 仁科が乗っています。

そして 新潟・柏崎・


直江津・富山と、信越・北陸本線沿線の駅が映り 各地の港を尋ねます。


それから次の駅でホームを歩きますが、

そこは敦賀駅でした。

更に列車を乗り継ぎ


降りた街の酒場で 雪子(初井言栄)と知り合い、金で手引きしてもらい 香港へ向かう船に 密航者として潜り込むことが出来た様です。
ところが船には 令子が乗っていて 仁科は正体をバラされ 船底の石炭倉にブチ込まれますが、そこには既に 香取が収容されていました。
PS.
1枚目の画像は 労務者に変装した香取が 情報屋と歩く背後を、京浜急行電鉄 日ノ出町~黄金町の 高架区間を走る電車が映っています。
2枚目の画像で走行しているのは、不鮮明ですが500形電車でしょうか。
3枚目の画像では 230形と電装解除した 120形らしき、一時代前の 小型車輛が映っています。
4枚目の画像は 常磐線を走るC62形蒸気の画像として、昔 見た様な気もします。(先ず新潟を目指した筈が、まさか磐越東・西線周り?)
11枚目の画像で 乗換案内板に、1963年に休止・翌年廃止された 柳ケ瀬線が表示されています。
1957年 北陸本線の木ノ本~敦賀の新線開通に伴い 旧線となった疋田~敦賀を 柳瀬線として残しましたが、予想通りの超赤字線で 僅か6年で 運行停止となった柳ケ瀬線の 短い現役時代に ロケが行われた様です。
また 1961年6月の 北陸トンネル開通前なので、敦賀の右隣駅が新保です。話に聞いた 北陸本線一番の難所である、杉津越えのある 旧線時代なのが印象的です。
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