
1951年3月 松竹 製作 公開 監督 中村登
借家に6人で住む植村家で 画家志望の長女朋子(高峰秀子)を軸に、お互いの家族愛を描いた ホームドラマです。
冒頭 京王帝都電鉄 明大前駅らしきに 2連電車が到着し、

駅舎から会社帰りの 植村孝作(笠智衆)が出て来ました。

そこへ 次女信子(岸惠子)から「お父さ~ん」と声が掛かり、信子は「コーラスの発表会へ」と言って 出かけて行きました。そんな信子の背後の橋梁下を、井の頭線の電車が走っています。

長女朋子には湘南の療養所に入っている内山三郎(佐田啓二)という、肺病を患っている恋人がいます。
この日は隣の洋館を画いた絵を朋子は持って、80系初期型湘南電車に乗り療養所の内山を訪ねました。

その後植村は会社で勤続25周年の表彰と共に金一封三万円を頂き、帰りに妻なみ子(山田五十鈴)と待ち合わせて高島屋デパートへ買い物に出掛けます。
ここで高島屋日本橋店前の銀座通りを走る、大型の5000形らしき都電車輛が映ります。前後に集電ポールを付けた、ピューゲル化直前の姿です。

子供達へ希望のプレゼントを買った帰りに 電車の中で残金を掏られてしまった植村は

元気なく帰宅しますが、子供達に勤続25周年のお祝い会をしてもらい 大いなる幸福を感じるのでした。
それから京都へ修学旅行に行った信子から絵葉書が届き、お寺が多くて驚いた感想と共に京阪四条駅付近を走る2連電車が3カット映ります。


現在の京都四條南座とアサヒビールの建物以外は、木造建築物ばかりの京阪四条駅(現:祇園四条駅)付近ですね。遮断機の無い四条通り踏み切りを通る電車は、二重屋根の2連で時代を感じさせています。

幸せそうな植村家でしたが 長男和男(岡本克政)が骨折して治療費が嵩み、大家さんが隣家の金沢に家屋を売却したので 引っ越しを余儀なくされます。
そんなところへ 内山が危篤との電報が届き、朋子は夜間にもかかわらず 湘南電車に乗って駆け付けます。

車内では心配そうな表情の朋子です。

その後 内山は亡くなり、形見代わりに 内山が植えたチューリップの鉢植えを 朋子は受け取りました。
植村家が住む家を 購入した金沢老人(高堂国典)は 下見に来た折に 朋子の絵を気に入り、引き続いて 住むことが出来る様になり いつしか チューリップの芽も出ていました。
PS.
冒頭の 2連電車が停車する駅は(キネマ旬報社刊「東京映画地図」宮崎祐治)で、当時の京王帝都電鉄 明大前駅だそうです。
駅舎の様子からも、この駅は全然分かりませんでした。最初の2連電車は 新しそうなので、2600系でしょうか?
高島屋日本橋店前を走る 5000形らしき都電車輛は、三田車庫に少数が所属して 1系統限定で運用された内の 1輌と思われます。
本作公開当時の 1951年2月~4月にかけて ポール集電から ピューゲルに改造されたそうなので、改造直前の姿と 思われます。
京阪電鉄と四条通りが交差する踏切では、京都市電四条線 1・7・17・20系統 何れかの電車が待っています。
この踏切では 市電が廃止された後の 1982年10月まで遮断機が無く、警報ベルと警戒誘導員で 対処していたそうで驚きです。
大女優 岸惠子にとって 本作がデビュー作品だそうで、高峰秀子と姉妹役であり 後年に比べ 未だ少々ふっくらとした頃でした。

借家に6人で住む植村家で 画家志望の長女朋子(高峰秀子)を軸に、お互いの家族愛を描いた ホームドラマです。
冒頭 京王帝都電鉄 明大前駅らしきに 2連電車が到着し、

駅舎から会社帰りの 植村孝作(笠智衆)が出て来ました。

そこへ 次女信子(岸惠子)から「お父さ~ん」と声が掛かり、信子は「コーラスの発表会へ」と言って 出かけて行きました。そんな信子の背後の橋梁下を、井の頭線の電車が走っています。

長女朋子には湘南の療養所に入っている内山三郎(佐田啓二)という、肺病を患っている恋人がいます。
この日は隣の洋館を画いた絵を朋子は持って、80系初期型湘南電車に乗り療養所の内山を訪ねました。

その後植村は会社で勤続25周年の表彰と共に金一封三万円を頂き、帰りに妻なみ子(山田五十鈴)と待ち合わせて高島屋デパートへ買い物に出掛けます。
ここで高島屋日本橋店前の銀座通りを走る、大型の5000形らしき都電車輛が映ります。前後に集電ポールを付けた、ピューゲル化直前の姿です。

子供達へ希望のプレゼントを買った帰りに 電車の中で残金を掏られてしまった植村は

元気なく帰宅しますが、子供達に勤続25周年のお祝い会をしてもらい 大いなる幸福を感じるのでした。
それから京都へ修学旅行に行った信子から絵葉書が届き、お寺が多くて驚いた感想と共に京阪四条駅付近を走る2連電車が3カット映ります。


現在の京都四條南座とアサヒビールの建物以外は、木造建築物ばかりの京阪四条駅(現:祇園四条駅)付近ですね。遮断機の無い四条通り踏み切りを通る電車は、二重屋根の2連で時代を感じさせています。

幸せそうな植村家でしたが 長男和男(岡本克政)が骨折して治療費が嵩み、大家さんが隣家の金沢に家屋を売却したので 引っ越しを余儀なくされます。
そんなところへ 内山が危篤との電報が届き、朋子は夜間にもかかわらず 湘南電車に乗って駆け付けます。

車内では心配そうな表情の朋子です。

その後 内山は亡くなり、形見代わりに 内山が植えたチューリップの鉢植えを 朋子は受け取りました。
植村家が住む家を 購入した金沢老人(高堂国典)は 下見に来た折に 朋子の絵を気に入り、引き続いて 住むことが出来る様になり いつしか チューリップの芽も出ていました。
PS.
冒頭の 2連電車が停車する駅は(キネマ旬報社刊「東京映画地図」宮崎祐治)で、当時の京王帝都電鉄 明大前駅だそうです。
駅舎の様子からも、この駅は全然分かりませんでした。最初の2連電車は 新しそうなので、2600系でしょうか?
高島屋日本橋店前を走る 5000形らしき都電車輛は、三田車庫に少数が所属して 1系統限定で運用された内の 1輌と思われます。
本作公開当時の 1951年2月~4月にかけて ポール集電から ピューゲルに改造されたそうなので、改造直前の姿と 思われます。
京阪電鉄と四条通りが交差する踏切では、京都市電四条線 1・7・17・20系統 何れかの電車が待っています。
この踏切では 市電が廃止された後の 1982年10月まで遮断機が無く、警報ベルと警戒誘導員で 対処していたそうで驚きです。
大女優 岸惠子にとって 本作がデビュー作品だそうで、高峰秀子と姉妹役であり 後年に比べ 未だ少々ふっくらとした頃でした。



