日本映画の鉄道シーンを語る

日本映画における鉄道が登場する場面(特に昭和20~40年代の鉄道黄金期)を作品毎に解説するブログ

 37. 英雄候補生

 1960年10月 日活 配給 公開  カラー作品    監督 牛原陽一

 松舞組の一人息子 松舞竜太(和田浩治)を巡る 任侠アクション映画です。


 タイトルバックから続いて 151 系 特急こだま号が2カット映り、当時の有楽町付近を東京駅へ向かって走るシーンも有ります。 
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 竜太の父親である松舞組々長が殺され、イダテンの源こと吉田源(藤村有弘)は竜太に跡目を継ぐよう説得します。
 この年6月から1等車に格上げされた旧特ロ車内でのシーンがありますが、これはセット撮影の様です。後ろの席の窓際にダッコちゃん人形が掛っているのがこの年を象徴していますね。

 次に 竜太の友達であるキッド守田こと守田浩(守屋浩)を高知駅で出迎えるシーンがあります。2代前の木造駅舎が映った
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その後 DF5017 牽引の準急土佐1号がタブレット交換をしながら到着。
 5号車から降り立った守田は、竜太や源と独特の挨拶をホームで交します。
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売店の上部には 1954年から販売の銘菓 土佐日記の看板が有ります。
 挨拶が終わるころ隣の上りホームから C58 に牽かれた土佐山田行らしき 各停列車が出て行く姿も映っています。

 市内見物の途中 はりまや橋交差点で車を停めた時バックに土佐電鉄桟橋線 300形単車が映り、この頃配備が始まった赤い角型ポストの隣には古い丸型ポストを流用したと思われる青い丸型ポスト(速達用)があるなど時代を感じられますね。
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 準急土佐は 1959年9月より高松~窪川(高知~窪川は各停)で走り始め、本編の様に高松~高知は DF50 高知~窪川は C58 が牽引する客車準急でした。
 1960年6月~9月 定期で DC準急 土佐2号が増発され、1960年10月からは2本共DC準急土佐となり 1966年10月から急行へ格上げされたのでした。
 奇しくも本編の撮影は、土讃線近代化の過渡期 客車準急土佐1号, DC準急土佐2号が混在した僅かな期間に行われたのです。

 
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