
1986年12月 東宝 製作 公開 カラー作品 監督 大森一樹
金沢を舞台に3人の女子高生{吉岡多佳子(斉藤由貴)・江波緑子(高井麻巳子)・志摩汀子(相楽晴子)}が恋と友情を通じて成長する姿を、コメディタッチに味付けして描いた青春映画です。
中盤 多佳子は同級生で野球部の沓掛勝(柳葉敏郎)に 恋していることを自覚しますが、試合観戦に行った球場で 他校女性の存在を見せつけられ 髪をバッサリ切り落とします。
そして実家へ向かうべく乗った電車がホームを離れる時、小学校低学年の団体でしょうか 整列してホームに残っています。

続いて 急カーブに車体を傾け 現れたのは、北陸鉄道 3770形モハ 3772で 準急 白山下行の行先表示板を付けています。

前方右側のドア部分では、物思いにふけっている様に見える多佳子がいます。

続いて遠距離からの走行シーンが入り、

車内から車窓を見つめる多佳子のシーンが入ります。

次に加賀一の宮駅手前にある 和佐谷橋を右手に進む、3750形らしき電車の姿があります。

続いて加賀一の宮駅構内へ、3772 が入線して来ました。

駅長さんらしきに出迎えられ、3772は加賀一の宮駅へ到着します。

神社風の駅舎から出てきた多佳子の背後で タイフォンが鳴って 電車が前方へ進むと、バイクに乗った旧友のエリナ(渡辺祐子)が通りかかって 多佳子に声を掛けます。

続いて 先程の和佐谷橋を 話しながら進む二人の背後に、3770形電車が走り抜ける姿が映るのでした。

この橋は元吊り橋だった様で、人道橋らしく車止めのポールが前後に立っています。
PS.
当時人気歌手でもあった斉藤由貴は 多忙なスケジュールの合間に撮影を行ったそうで、制約の厳しい期間に 天候に泣かされながらロケを完了した 大森監督は苦労の連続だったそうです。
金沢で姉 吉岡比呂子(原田貴和子)と下宿生活を送る多佳子が 辰口温泉の実家へ向かう時、北陸鉄道石川線白山下行に乗って 加賀一の宮駅で降りる設定です。ところが最初に映る 乙丸駅を出るシーンでは 何故か反対の野町方向へ進んでいます。
次に 3770形モハ 3772が映りますが、1928年日車製の名古屋鉄道モ3300形を譲り受けたそうです。ロケ当時 日中は車体更新した3750形・3760形が使われていたので、ロケ用に旧型外観のモハ 3772を貸切って走らせた様です。
白山下の行先表示板が付いていますが 当時金名線(白山下~加賀一の宮)は休止中で、鉄道好きの助監督・脚本協力 渡邊孝好氏の助言で モハ 3772を使い 白山下行表示を北鉄にリクエストしたのかも・・・
モハ 3772のリベット組立である旧型外観は味わい深く、神社風駅舎の加賀一の宮駅へ到着するシーンは一昔前の雰囲気ですね。加賀国一ノ宮である 白山比咩神社最寄りの駅でしたが、2009年(鶴来~加賀一の宮)廃線に伴い廃止されました。
終わりに ラストシーン一歩前にある 加佐ノ岬の断崖上で開かれた 失恋三人組の中振袖での茶会シーンは、

実写撮影ならではの迫力が印象深く 監督の熱意で天候にも恵まれて 記憶に残る映像でした。

(監修 : 金沢在住の 泉 竜太郎氏)
金沢を舞台に3人の女子高生{吉岡多佳子(斉藤由貴)・江波緑子(高井麻巳子)・志摩汀子(相楽晴子)}が恋と友情を通じて成長する姿を、コメディタッチに味付けして描いた青春映画です。
中盤 多佳子は同級生で野球部の沓掛勝(柳葉敏郎)に 恋していることを自覚しますが、試合観戦に行った球場で 他校女性の存在を見せつけられ 髪をバッサリ切り落とします。
そして実家へ向かうべく乗った電車がホームを離れる時、小学校低学年の団体でしょうか 整列してホームに残っています。

続いて 急カーブに車体を傾け 現れたのは、北陸鉄道 3770形モハ 3772で 準急 白山下行の行先表示板を付けています。

前方右側のドア部分では、物思いにふけっている様に見える多佳子がいます。

続いて遠距離からの走行シーンが入り、

車内から車窓を見つめる多佳子のシーンが入ります。

次に加賀一の宮駅手前にある 和佐谷橋を右手に進む、3750形らしき電車の姿があります。

続いて加賀一の宮駅構内へ、3772 が入線して来ました。

駅長さんらしきに出迎えられ、3772は加賀一の宮駅へ到着します。

神社風の駅舎から出てきた多佳子の背後で タイフォンが鳴って 電車が前方へ進むと、バイクに乗った旧友のエリナ(渡辺祐子)が通りかかって 多佳子に声を掛けます。

続いて 先程の和佐谷橋を 話しながら進む二人の背後に、3770形電車が走り抜ける姿が映るのでした。

この橋は元吊り橋だった様で、人道橋らしく車止めのポールが前後に立っています。
PS.
当時人気歌手でもあった斉藤由貴は 多忙なスケジュールの合間に撮影を行ったそうで、制約の厳しい期間に 天候に泣かされながらロケを完了した 大森監督は苦労の連続だったそうです。
金沢で姉 吉岡比呂子(原田貴和子)と下宿生活を送る多佳子が 辰口温泉の実家へ向かう時、北陸鉄道石川線白山下行に乗って 加賀一の宮駅で降りる設定です。ところが最初に映る 乙丸駅を出るシーンでは 何故か反対の野町方向へ進んでいます。
次に 3770形モハ 3772が映りますが、1928年日車製の名古屋鉄道モ3300形を譲り受けたそうです。ロケ当時 日中は車体更新した3750形・3760形が使われていたので、ロケ用に旧型外観のモハ 3772を貸切って走らせた様です。
白山下の行先表示板が付いていますが 当時金名線(白山下~加賀一の宮)は休止中で、鉄道好きの助監督・脚本協力 渡邊孝好氏の助言で モハ 3772を使い 白山下行表示を北鉄にリクエストしたのかも・・・
モハ 3772のリベット組立である旧型外観は味わい深く、神社風駅舎の加賀一の宮駅へ到着するシーンは一昔前の雰囲気ですね。加賀国一ノ宮である 白山比咩神社最寄りの駅でしたが、2009年(鶴来~加賀一の宮)廃線に伴い廃止されました。
終わりに ラストシーン一歩前にある 加佐ノ岬の断崖上で開かれた 失恋三人組の中振袖での茶会シーンは、

実写撮影ならではの迫力が印象深く 監督の熱意で天候にも恵まれて 記憶に残る映像でした。

(監修 : 金沢在住の 泉 竜太郎氏)


