
1961年5月 日活 製作 公開 カラー作品 監督 西河克己
春山浩一(和田浩治)が東京から豊川の祖父の所へ行く道中で事件に巻き込まれ、梅沢雅子(清水まゆみ)を助けて悪漢達と戦う姿を描いたアクション&ソフトコメディ映画です。
冒頭 春山は事故現場へ駆け付け どさくさに紛れて、当事者の運転手から格安で事故車を引き取ります。そしてレッカー車を呼んで、勤める守田自動車まで先導して運ぶのです。
青山通りを三宅坂方向から渋谷方面へ向かい 外堀通りと交差する赤坂見附交差点で、渋谷発の都電9系統(渋谷~浜町中ノ橋)か10系統(渋谷~須田町)の路面電車とすれ違います。

交差点内の停留所は赤坂見附で 上部に弁慶橋があり、その右は赤坂プリンスホテルの旧新館(別館)の一部です。未だ立体交差も首都高速も無い頃で、赤坂見附交差点は広々としています。
春山が悪漢から雅子を救い出し 岡崎にいる父親の元へ設計図と共に送る展開ですが、先ず EF58形電機牽引の急行列車の走行シーンがあります。次位に郵便車、荷物車、青帯客車、青帯客車と続くので、11レ急行なにわ号と思われます。

箱根越えをしたので三島から 11:35に乗車したと思われ、デッキで一安心ながら追手を気にしています。

一等車内へ入って行くと、「アラこないだのポンコツ屋さん」と事故車を買い取ったエミ(星ナオミ)から声が掛かります。

春山は横の席に座ろうとしますが、エミの向かいの席に以前勤め先へ借金取り立てに来たジミー(内田良平)がいるので

デッキへ引き返すのでした。続いて EF58形電機牽引列車を横から撮ったシーンが入ります。

雅子は「一等の切符があるのに」と怒ってます。
ところが春山に気付いたジミーは追いかけて来て、拳銃を突き付け「図面を渡せ」と脅します。

意気揚々と座席へ戻って来たジミーは、エミの隣に座る神田竜造(田中明夫)から「どうだった?」と聞かれ、

「赤子の手を捩じる様なもんですよ」と得意気に図面を渡します。

神田は図面の包みを開けると「何だこれは」と怒り出し、慌ててジミーが図面を見ると白紙に <おあいにくさま> と書いてあります。
ジミーは「ちくしょう」と悔しがり、紙を握り潰しますが後の祭りでした。

続いては岡崎にある雅子の父親が社長の、梅沢建設岡崎出張所へ夕刻 到着する場面です。三島から乗車した春山たちはジミーに襲われたので、ニセの図面を渡して 12:02着の富士で降りたと推察します。富士では1分停車なので、うまく逃げられたと思います。
そして追手を撒く為 後続の急行列車ではなく、12:49発 329レ普通列車 米原行に乗ったのでしょう。この列車の岡崎到着は 17:19頃なので、駅前からタクシーに乗って夕刻到着の本編に合致します。
PS.
当時大ヒットした守屋浩「有難や節」のタイアップ映画ですが、春山が勤める守田自動車の息子役の守田弘として出演して「便利節」なる歌も歌っています。そして「有難や節」を作詞した浜口庫之助も浜口庫之進の役名で出演しています。
そしてチンピラ松役の若き かまやつヒロシが梅沢雅子(清水まゆみ)を拉致して逃走する場面では、パーティグッズの様なサングラスを掛けて「凸凹ブルース」を歌う場面はどう見てもコメディ映画です。


またキャバレー龍城の派手なセットをバックに、ポール聖名子が「ブーブーお月さん」という変わった歌を披露しています。
春山浩一(和田浩治)が東京から豊川の祖父の所へ行く道中で事件に巻き込まれ、梅沢雅子(清水まゆみ)を助けて悪漢達と戦う姿を描いたアクション&ソフトコメディ映画です。
冒頭 春山は事故現場へ駆け付け どさくさに紛れて、当事者の運転手から格安で事故車を引き取ります。そしてレッカー車を呼んで、勤める守田自動車まで先導して運ぶのです。
青山通りを三宅坂方向から渋谷方面へ向かい 外堀通りと交差する赤坂見附交差点で、渋谷発の都電9系統(渋谷~浜町中ノ橋)か10系統(渋谷~須田町)の路面電車とすれ違います。

交差点内の停留所は赤坂見附で 上部に弁慶橋があり、その右は赤坂プリンスホテルの旧新館(別館)の一部です。未だ立体交差も首都高速も無い頃で、赤坂見附交差点は広々としています。
春山が悪漢から雅子を救い出し 岡崎にいる父親の元へ設計図と共に送る展開ですが、先ず EF58形電機牽引の急行列車の走行シーンがあります。次位に郵便車、荷物車、青帯客車、青帯客車と続くので、11レ急行なにわ号と思われます。

箱根越えをしたので三島から 11:35に乗車したと思われ、デッキで一安心ながら追手を気にしています。

一等車内へ入って行くと、「アラこないだのポンコツ屋さん」と事故車を買い取ったエミ(星ナオミ)から声が掛かります。

春山は横の席に座ろうとしますが、エミの向かいの席に以前勤め先へ借金取り立てに来たジミー(内田良平)がいるので

デッキへ引き返すのでした。続いて EF58形電機牽引列車を横から撮ったシーンが入ります。

雅子は「一等の切符があるのに」と怒ってます。
ところが春山に気付いたジミーは追いかけて来て、拳銃を突き付け「図面を渡せ」と脅します。

意気揚々と座席へ戻って来たジミーは、エミの隣に座る神田竜造(田中明夫)から「どうだった?」と聞かれ、

「赤子の手を捩じる様なもんですよ」と得意気に図面を渡します。

神田は図面の包みを開けると「何だこれは」と怒り出し、慌ててジミーが図面を見ると白紙に <おあいにくさま> と書いてあります。

ジミーは「ちくしょう」と悔しがり、紙を握り潰しますが後の祭りでした。

続いては岡崎にある雅子の父親が社長の、梅沢建設岡崎出張所へ夕刻 到着する場面です。三島から乗車した春山たちはジミーに襲われたので、ニセの図面を渡して 12:02着の富士で降りたと推察します。富士では1分停車なので、うまく逃げられたと思います。
そして追手を撒く為 後続の急行列車ではなく、12:49発 329レ普通列車 米原行に乗ったのでしょう。この列車の岡崎到着は 17:19頃なので、駅前からタクシーに乗って夕刻到着の本編に合致します。
PS.
当時大ヒットした守屋浩「有難や節」のタイアップ映画ですが、春山が勤める守田自動車の息子役の守田弘として出演して「便利節」なる歌も歌っています。そして「有難や節」を作詞した浜口庫之助も浜口庫之進の役名で出演しています。
そしてチンピラ松役の若き かまやつヒロシが梅沢雅子(清水まゆみ)を拉致して逃走する場面では、パーティグッズの様なサングラスを掛けて「凸凹ブルース」を歌う場面はどう見てもコメディ映画です。


またキャバレー龍城の派手なセットをバックに、ポール聖名子が「ブーブーお月さん」という変わった歌を披露しています。
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