
実際あった誘拐事件捜査の主任刑事が書いた手記を元に刑事 堀塚修(芦田伸介)を中心とした警察の捜査を、ドキュメンタリータッチで描いた刑事ドラマです。
村山明彦(藤山敏美)ちゃん誘拐事件として捜査開始早々 被害者宅へ身代金要求の電話が入り、父親の村山和夫(神山 寛)が指定された新橋駅前 場外馬券場へ向かいます。
新橋駅の京浜東北線 北行 72系国電が映り

ベンチに座って張り込む堀塚刑事と高井宏刑事(田畑隆)の背後には続いて到着した山手線内回り 101系国電が映っています。

ガセネタの電話が続いた後「品川駅 20:30の列車から途中下車して受け取るので 50万円持って来い」との電話が入ります。
品川駅ホームの時計は 20:28

堀塚・高井刑事の他 多数の刑事が出動して、50万円を持ってホームに立つ母親 敏子(小山明子)の周囲を固めています。

堀塚刑事の背後には 10系寝台車オロネ10形らしき車輌が停車しています。

やがて静かに発車して行きますが、次位はオロ 61らしき一等座席車で、窓際に女性が一人座っている姿が見えます。
続くカットでは 10系二等寝台車らしき車両の次に二等車が続き

最後部の赤いテールランプは徐々に小さくなって去り行きました。

今回も電話はガセだったのです。
やがて小畑守(井川比佐志)が有力容疑者に浮上し、アリバイ確認の為 堀塚らは福島にある小畑の実家へ向かうことになります。
最初に 451系らしき急行電車が高速で走り抜ける姿が映ります。

ヘッドマークは不鮮明ですが平仮名4文字なので、「みやぎの」「まつしま」のどちらかと思われます。
小畑のアリバイは崩れましたが、本件での逮捕に至るだけの確証が無いまま長期捜査で捜査陣も縮小されていきます。
そんな中 国電車内に座る高井らの前に立つ二人連れの片方が「迷宮入りしそうなこの事件が解決しないのは、犯人が刑事だからさ」などと言うと

高井が頭にきて立ち上がろうするのを同僚刑事が押し止めます。

僅か5人体制となった捜査班は小畑の身辺を新たな角度で見直そうと、小畑の実家や関係者への聞き込みを再度行います。
その場面の初めに、キハ58系急行形気動車らしき車両の走行シーンがあります。

何故か走行音は、電機牽引列車の様です。
PS.
品川駅 20::30の列車とは、901レ急行能登・大和号 金沢・和歌山市・湊町行と思われます。編成後部はナハネ11+オハ46+スハフ42だったので、映像に合致している様です。
451系急行電車で福島へ行ったとすると上野 7:45発 31M急行第一まつしま号に乗って 11:39に福島へ行き、聞き込みをして 17:11発 32M第二みやぎの号に乗り 21:18上野へ帰ったという行動が想像ができます。
最後のDC急行は、該当するのが上野 9:00発山形行 403D第一ざおう号と思われますが、福島着 13時過ぎでは少々遅く 帰りは翌朝着の夜行列車でしょうか?
- 関連記事
-
- 265.有難や節 あゝ有難や有難や
- 262.一万三千人の容疑者
- 261.悪の紋章


