日本映画の鉄道シーンを語る

日本映画における鉄道が登場する場面(特に昭和20~40年代の鉄道黄金期)を作品毎に解説するブログ

 20、 花の慕情

 1958年 8月 東宝 製作 公開  カラー作品    監督 鈴木英夫

 華道 師範 堂本梢(司葉子)と津田慎一(宝田明)の波乱万丈の恋愛映画

 堂本梢は自流派のスポンサー矢波福造(千秋実)からの求婚に気が進まないところで、津田慎一と出会い引かれるが周囲の反対にあい諦める。
 傷心の津田が静岡へ行ったのを聞いた梢は駆けつけます。この静岡駅を最後尾の一等展望車まで鮮やかな青大将色の特別急行 つばめ号が通過して行くと、反対から急行列車らしきが到着します。

 当時のダイヤでは上り つばめ号 の静岡通過が 14:00 頃。 一方下り西鹿児島行 急行高千穂号の静岡到着が 14:01 でピッタリです。
 しかし EF58 機関車の次が三等車で 高千穂 の編成と合いません。二両目以後がハッキリ映っていないので不確実ですが、ひょっとすると下り列車は遅れていてこの列車は 13:42 到着予定の米原行き普通329列車ではないかなとも思います。

 次に津田と梢が東海道本線の上を跨ぐ橋を歩いているとき下を走り抜けて行く列車は編成からして 下り大阪行 急行 なにわ号でしょう。 二人が帰京する場面では 80系 準急東海が登場します。

 お互い未練を残しながらも別れた二人。梢が横須賀線北鎌倉駅で 70系電車から降りると、反対の上りホームに津田と妹の藍子(三井美奈)がいるのを見て電柱の陰に隠れます。
 やがて上り列車が到着し、走り去る二人を悲しく見送る梢。この場面 コロムビア ローズが歌う主題歌(花の慕情)がバックでずっと流れ、”いかにもメロドラマ”を盛り上げています。
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