日本映画の鉄道シーンを語る

日本映画における鉄道が登場する場面(特に昭和20~40年代の鉄道黄金期)を作品毎に解説するブログ

 132. 清水の暴れん坊

1959年9月 日活 製作 公開  カラー作品   監督 松尾昭典

ラジオ放送局のプデューサー 石松俊雄(石原裕次郎)が遭遇した麻薬事件を局の企画として追う内、16年前の事件で助けた姉弟も絡んでくる社会派アクション映画です。

先ず冒頭 清水支局から転勤してきた石松を本社の児島美紀(北原三枝)が、東京駅ホームで出迎えるシーンが有り これが最初の鉄道シーンです。
東京駅8番ホームに各停列車が到着 乗客が降りて来ました。美紀はホームを前後に捜しますが、石松の姿は無く困った様子です。
132-1.jpg

後ろから2両目に2等車を連結したこの各停列車。清水を朝乗ったとすると、掛川始発で清水 6:42発の 314ㇾあたりで終着 東京へは 10:55の到着です。
しかし作中では当分行けそうもない穂高登山からの帰りに真っ直ぐ来た設定で、石松は登山用具に登山服姿なので中央本線ではなく東海道本線で上京とは・・・です。
石松がホームに座って社章を付けていたので、漸く石松では?と声を掛けられました。
132-2.jpg

次に 16年前 父親が麻薬で狂い 母親を殺したショックで鉄道自殺を計った姉弟を石松が救った時の弟が、麻薬組織の運び屋 戸川健司(赤木圭一郎)と分かります。
その時の回想シーンが有ります。夜の線路を幼い姉弟が歩き、線路を枕に寝て自殺を計ります。
132-3.jpg
9600形蒸機牽引の貨物列車が近付いた時、
132-4.jpg
石松が二人を抱きかかえて助け出しました。

仕事をしくじった戸川が組織に捕まり、殺されかけたのを石松が助け出す場面に最後の鉄道シーンが有ります。夜の操車場、 9600形蒸機先頭で通過中の貨物列車の横にある階段を一団が上ります。
やがて停車中の貨物列車が、汽笛を鳴らして発進しました。
132-7.jpg
組織の4人に囲まれた戸川が
132-5.jpg
貨物列車に向けて突き落される寸前、石松が現れ 鞄を振り回して助けに入ります。

この跨線橋は比較的広い跨線橋で新小岩操車場にあった跨線橋か、新鶴見の江ヶ崎跨線橋の様です。9600形がゴロゴロ居るので新鶴見操車場にあった旧江ヶ崎跨線橋と思われます。
列車の先頭の 9600形蒸機が白煙を吹き上げ跨線橋の下を通過した時、
132-8.jpg
石松は戸川を後続の貨車に飛び降りさせます。続いて石松もなんとか貨車の荷台に飛び降り成功。
132-9.jpg
飛び降りた貨車は空の無蓋車 トラ 35000形です。石松は走行中の貨車から貨車へと乗り移り、前方で戸川とおち合い脱出成功を喜び合います。

関連記事

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する