日本映画の鉄道シーンを語る

日本映画における鉄道が登場する場面(特に昭和20~40年代の鉄道黄金期)を作品毎に解説するブログ

 124. 学園広場

1963年12月 日活 製作 公開  カラー作品   監督 山﨑徳次郎

舟木一夫のシングル曲(学園広場)のタイアップ歌謡映画で、とある男子校に代々受け継がれてきた学校一勇敢な者が被れる「勇者の帽子」を巡るコミカル学園ドラマです。

今年の持ち主 古山(植頭実)が帽子を紛失し、巡り巡って街の公金横領を図る隅田興業社長の子分 奥山(由利徹)が変装用に使ったことから高校生達に追われます。
鉄道シーンは映画後半のここから始まります。学ランを着て高校生に変装した奥山が公金を抱えて国鉄 八王子駅北口らしき広場に現れ、後ろから高校生の集団が追い駆けて来ます。
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改札口からホームへ行くと、何故かグリーン塗装の京王電鉄車両が。あわてて飛び乗った車両から前方へと奥山は移動して行きますが、高校生達も後を追い掛けて進みます。
続いてのカットでは、京王電鉄 2000系と 2700系 共に急行同士のすれ違いシーンがあります。2000系の改良形で同様な 2010系が、京王れーるランドに静態保存されています。
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奥山は先頭車両まで来ると、よろけて女性三人組のヒザに乗ったりニワトリが入った箱をひっくり返すなど騒ぎを起こして次の駅で飛び降りました。
降りた駅が島式ホームで、丁度反対側へ到着した電車に乗り移りました。この島式ホームの駅は、仙川駅の様にも見えます。京王電鉄の島式ホーム駅は案外少ないのです。
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ところが集団で追い掛けていた高校生達は、奥山が降りたのに気づくのが遅れて一人も降りることができずに窓から顔を出して悔しがるだけです。

この一連の動きを見ると、奥山が降りようとした駅は相対式ホームです。両側に電車が停車している画像の場面は島式ホームですが、奥山の姿はありません。
続いて奥山が対面の電車に乗り込むシーンはアップで撮っているのと、ホーム屋根の形が違うことから別の島式ホーム2面4線の追い越し駅での撮影かもしれません。

追い駆けてくる高校生達を撒いた奥山は、車内で「勇者の帽子」の先輩(ミッキー安川)に出会ってしまいます。奥山としてはそんな大事な帽子とは知らず、聞かれてもシドロモドロです。
先輩に付き合えと強引に降ろされた駅の地下通路で、二人は又も追い駆ける高校生の一団と遭遇。その騒ぎで奥山は双方から逃げられました。この駅は高幡不動でしょうか。

この様に国鉄八王子駅や京王電鉄各駅でドタバタの追跡シーン撮影が行われましたが、続くシーンでは何故か遠く青梅鉄道公園へ飛んでいます。
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ここまで苦労して逃げて来た奥山は、2120形蒸機のキャブに座り 公金の包みを開けますが中身はバナナというオチでした。まだ開園から一年なので後ろの 8620形1号機も綺麗です。
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