日本映画の鉄道シーンを語る

日本映画における鉄道が登場する場面(特に昭和20~40年代の鉄道黄金期)を作品毎に解説するブログ

  108. 青春の鐘

1969年1月  日活 製作 公開  カラー作品   監督 鍛冶昇

長岡出身の学生 村瀬正吉(舟木一夫)が家庭教師として招かれた依田家で、教え子の姉とその婚約者を交えた三角関係となる青春映画です。

村瀬が田園調布にある依田家を訪ねる場面で、東急 東横線 田園調布駅から出て来ます。この駅舎は 1923年の開業時からあったドイツの民家風の造りです。
106-1.jpg

東横線・目黒線の地下化工事に伴い1990年9月より解体工事が始まりましたが、旧駅舎を愛する声もあって2000年1月復元されました。

依田春夫(吉田次昭)の家庭教師を始めた村瀬の型破りなやり方に周囲は批判的ですが、春夫が明るくなったこともあって姉の久美子(松原智恵子)は村瀬に惹かれてゆきます。
正月休みに村瀬は長岡に帰省する折、春夫と久美子をスキーに誘います。久美子と父親の秘書である合田(藤竜也)の縁談を願う依田家は、お目付け役として合田を同行させました。

新清水トンネルでしょうか汽笛と共にトンネルを抜け、長岡駅舎をバックに村瀬・依田姉 弟・合田の4人が村瀬の故郷へ降り立つ場面へ続きます。
106-2.jpg

この駅舎は 1926年に建てられ、戦災にも会わずに 50年近く長岡の玄関口として存在していましたが、上越新幹線工事もあって解体後 1980年に現在の駅舎が完成しています。

村瀬を残して依田姉 弟・合田の3人は一足早く帰京するので、特別急行とき号に乗る一行を長岡駅ホームで見送るシーンがあります。
106-3.jpg

挨拶の後一行は 9号車のデッキから乗りますが、久美子はデッキで立ち止まり村瀬と話を続けています。ドア上のボードには東京⇔新潟とありますから東京駅乗り入れ列車の様です。
106-4.jpg

撮影時のダイヤでは(とき号)は一日5往復あり、4本が上野⇔新潟の基本走路。下り とき5号と上り とき1号の1往復だけが東京駅まで乗り入れていました。
したがってこの列車は 2001M 上り とき1号 長岡 8:50発~東京 12:07着 ですが、話の筋と合わないのかアフレコと思われる構内放送では小声で 13:50発の とき3号と言っています。

特別急行とき号は、1962年6月 長岡~新潟が電化された時 東北上信越方面では初の電車特急として誕生しました。
勾配に強い 161系を使い、上野~新潟を 4:40で結び 1967年10月から1本が東京駅まで乗り入れました。

終盤 再び長岡へ向かう場面では、高速で走り来る とき号の走行シーンが・・・でもよく見ると 特別急行あさま号ですね。撮影の都合なのでしょうか・・・
106-5.jpg

そしてまた趣ある長岡駅舎が映り、外にある公衆電話に向かう二人の姿があります。
関連記事

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する