日本映画の鉄道シーンを語る

日本映画における鉄道が登場する場面(特に昭和20~40年代の鉄道黄金期)を作品毎に解説するブログ

 97. 西城家の饗宴

1951年6月 大映 製作 公開    監督 鈴木英夫

逗子に住む元海軍大佐で求職中の西城晋作(菅井一郎)と妻 銀行員の長男 浩太郎(千秋実)と妻と子供 二男の妻 次女 敦子(若山セツ子)三男 泰三郎(井上大輔)の8人家族が織り成すホームドラマです。

鉄道シーンは朝の逗子駅から三男の見送りを受けながら東京へ向かう父と長男の姿から始まり、朝鮮戦争特需もあり復興期に入った横須賀線電車が随所に登場します。
今は無き二代目木造駅舎の逗子駅ホームへ入る二人。知り合いと挨拶をしているところへこの年新造されたばかりのクハ 76形を先頭に 42系を中間車とした上り東京行が入線 乗車します。

次に足場を組んで修繕工事中の東京駅丸の内駅舎をバックに、街頭新聞売りから夕刊紙を買う為に並んでいる息子に頼んで買ってもらう父の姿があります。
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売り出したばかりの時間帯なので、並んでいるのでしょうか?当時は駅の売店では売っていなかったのでしょうか。丸の内駅舎の復旧工事は三段階工事の最終工程で、天然スレート屋根工事中の姿と思われます。

続いては多摩川でしょうか橋を渡る クハ 76形が両端に付いた横須賀線列車のシーンがあります。3両目には2等車が連結され、更に6両目には2等車表示ながら白帯に「ALLIED FORCES SECTION」と記された進駐軍専用車。
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車両は 40系でしょうか、この車両だけは混むこともなくゆったりとしていることでしょう。颯爽と登場した 70系ですが、この様に初期はクハ 76形を多く製造し両端のみ新型 中間車は旧型の形でお茶を濁したそうです。

また北鎌倉付近でしょうか、前にスカ色 70系7連 後ろに増結の 42系旧塗装車という編成の列車が走り行くシーンもあります。
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最後に次女 敦子が逗子駅改札前で
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つれあいになった加取義樹(小林桂樹)から声を掛けられ一瞬立ち止まるが、到着した 70系電車に手を引き乗り込み発車して行くシーンがあります。
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