
1959年4月 新東宝 製作 公開 監督 小森白
東海地方の 某市会議長の事故死に 疑問を感じた 東都日報記者の 北村浩一(天地茂)が、原田常雄刑事(大原譲二)の協力の元 暴力で街を牛耳る 松崎組の陰謀を暴く アクション映画です。
冒頭の タイトルバックから 夜行列車内の通路を人探しする 鋭い目つきの二人組が映り、

胸ポケットに白い花を刺した 男を見付けるや 前の席に座ります。

そして「旭南商会の方ですね 浜商会の者です 駿河で公安官が乗り込んだので 次の駅で降りて下さい」と信用させて、浜辺で自殺に見せかけて殺し 取引途中の麻薬横取りに 成功するのでした。
続いて その自殺記事を 車内で読んでいた北村が 煙草を一本銜えると、向かいの席に座る 清川はるみ(小畠絹子)が ライターを差し出すので火を借ります。

駿河駅(架空駅名)ホームにある待合室に入って来た 松崎組の二人は、学生を椅子から追い出し 先に座っていた市会議長の娘 今泉玲子(朝倉彩子)を冷やかすなど 我が物顔の振舞いです。

そこへ「2番線に 14:30発 京都行普通列車が到着します」と放送が入ったので、玲子をはじめ 一同が外へ出たところへ EF58形電機牽引の 列車が入って来ました。

停車した三等車の デッキから北村が降りると、後ろにはるみが続いています。

玲子に気付いて 北村が声を掛けると、久しぶりに会った様に 挨拶しています。

昔世話になった 玲子の父 今泉信藏(九重京司)を待っている頃、ゴルフ場建設の為の 土地譲渡を断った今泉は 帰路に印鑑を奪われ 事故死に見せ掛けて 運転手共に貨物列車へ転落死させられます。

その後 旭南商会幹部の寺田(鮎川浩)が 又も「次は大阪7:45発の東京行で 運んで来るので午後2時頃この辺を通る」と取引情報を松崎に教えます。
大阪の警察から 旭南商会の動きを 聞いた原田は、清水駅前から「これから 東京行の列車に乗り込む」と北村に電話してきました。その途中松崎組の二人が駅の中へ入って行くのを見て、身を隠す仕草をします。

次に EF15形らしき電機が映り 松崎組の二人が列車内を捜していて、

それを原田刑事が 尾行しています。

やがて 白いカーネーションの花を 胸ポケットに刺した男を見付けると、男の前に座り「旭南商会の方ですね お迎えに来ました ヤバいので次の駅で降りてください」と告げます。

続いて 古風な木造駅舎から三人の男が出てくると、


派手な外車に乗せて拉致します。原田刑事は タクシーで後を追いますが、踏切で振り切られてしまいました。
そして とある小さな駅で駅員が ジョウロで水を撒いていると、

ベンチに座っている男の カバンが落ちたので渡すと 死んでいる男が崩れ落ちました。
駅員が「ひぇ~」と奇声を上げて 逃げた後に

横たわる男は、松崎組によって 薬物で殺された 旭南商会の運び屋でした。
PS.
有名作品ではありませんが、明快なストーリー・スピーディーな展開・鉄道シーンと 三拍子揃った佳作です。
冒頭の列車内シーンは 新東宝独特のセットではないので、客車区で車輌を借りて 撮影したのでしょうか。(旭南商会、浜商会 共に漢字は推測です)
EF58形電機牽引の列車が 到着する駿河駅は、拙ブログ(113.善魔)でも舞台となる 東海道本線 清水駅の様です。構内放送はアフレコと思われますが、当時 東京発京都行 127レ普通列車が清水 14:40発でした。
線路へ転落事故死した様に 見せ掛けられた場面で登場した電機は、不鮮明ですが すぎたま様によると小田急電鉄のデキ1040形ED1041だそうです。EF10形電機なら納得ですが、何故あの電機を映したのか想像がつきません。
原田刑事が電話してきたのは状況から、清水駅前に入口が映る様にセットの電話ボックスを置いて ロケしたと思われます。本物の電話ボックスは 9枚目画像の 駅舎左壁沿いの 枠外にありました。
車内シーンも すぎたま様の助言で 二重屋根の スハ32形だそうです。 準急列車内で ロケを行った様にも見えるので、東海道本線ではない ローカル線でのロケと思われます。
運び屋が 大阪から乗った列車を 当時の時刻表から想像すると、鹿児島発 38レ急行霧島が 大阪7:56発で 静岡を14:17に発車して 次の停車駅は 沼津であり清水には停まりません。
古風な木造駅舎から 三人の男が出てくるシーンと、運び屋の男が 棄て置かれた駅は 共に東海道本線由比駅と思われます。(15枚目の画像で、2文字の駅名板 右側が「い」・背後に海が見える点から推測)
ところが拉致された運び屋が 乗せられた外車を追跡するタクシーが 振り切られた踏切で 通過する電車は、不鮮明ですが 車体に丸形の社紋と OERの文字が・・・(小田急電鉄が思い浮かびますが謎です?)
東海地方の 某市会議長の事故死に 疑問を感じた 東都日報記者の 北村浩一(天地茂)が、原田常雄刑事(大原譲二)の協力の元 暴力で街を牛耳る 松崎組の陰謀を暴く アクション映画です。
冒頭の タイトルバックから 夜行列車内の通路を人探しする 鋭い目つきの二人組が映り、

胸ポケットに白い花を刺した 男を見付けるや 前の席に座ります。

そして「旭南商会の方ですね 浜商会の者です 駿河で公安官が乗り込んだので 次の駅で降りて下さい」と信用させて、浜辺で自殺に見せかけて殺し 取引途中の麻薬横取りに 成功するのでした。
続いて その自殺記事を 車内で読んでいた北村が 煙草を一本銜えると、向かいの席に座る 清川はるみ(小畠絹子)が ライターを差し出すので火を借ります。

駿河駅(架空駅名)ホームにある待合室に入って来た 松崎組の二人は、学生を椅子から追い出し 先に座っていた市会議長の娘 今泉玲子(朝倉彩子)を冷やかすなど 我が物顔の振舞いです。

そこへ「2番線に 14:30発 京都行普通列車が到着します」と放送が入ったので、玲子をはじめ 一同が外へ出たところへ EF58形電機牽引の 列車が入って来ました。

停車した三等車の デッキから北村が降りると、後ろにはるみが続いています。

玲子に気付いて 北村が声を掛けると、久しぶりに会った様に 挨拶しています。

昔世話になった 玲子の父 今泉信藏(九重京司)を待っている頃、ゴルフ場建設の為の 土地譲渡を断った今泉は 帰路に印鑑を奪われ 事故死に見せ掛けて 運転手共に貨物列車へ転落死させられます。

その後 旭南商会幹部の寺田(鮎川浩)が 又も「次は大阪7:45発の東京行で 運んで来るので午後2時頃この辺を通る」と取引情報を松崎に教えます。
大阪の警察から 旭南商会の動きを 聞いた原田は、清水駅前から「これから 東京行の列車に乗り込む」と北村に電話してきました。その途中松崎組の二人が駅の中へ入って行くのを見て、身を隠す仕草をします。

次に EF15形らしき電機が映り 松崎組の二人が列車内を捜していて、

それを原田刑事が 尾行しています。

やがて 白いカーネーションの花を 胸ポケットに刺した男を見付けると、男の前に座り「旭南商会の方ですね お迎えに来ました ヤバいので次の駅で降りてください」と告げます。

続いて 古風な木造駅舎から三人の男が出てくると、


派手な外車に乗せて拉致します。原田刑事は タクシーで後を追いますが、踏切で振り切られてしまいました。
そして とある小さな駅で駅員が ジョウロで水を撒いていると、

ベンチに座っている男の カバンが落ちたので渡すと 死んでいる男が崩れ落ちました。
駅員が「ひぇ~」と奇声を上げて 逃げた後に

横たわる男は、松崎組によって 薬物で殺された 旭南商会の運び屋でした。
PS.
有名作品ではありませんが、明快なストーリー・スピーディーな展開・鉄道シーンと 三拍子揃った佳作です。
冒頭の列車内シーンは 新東宝独特のセットではないので、客車区で車輌を借りて 撮影したのでしょうか。(旭南商会、浜商会 共に漢字は推測です)
EF58形電機牽引の列車が 到着する駿河駅は、拙ブログ(113.善魔)でも舞台となる 東海道本線 清水駅の様です。構内放送はアフレコと思われますが、当時 東京発京都行 127レ普通列車が清水 14:40発でした。
線路へ転落事故死した様に 見せ掛けられた場面で登場した電機は、不鮮明ですが すぎたま様によると小田急電鉄のデキ1040形ED1041だそうです。EF10形電機なら納得ですが、何故あの電機を映したのか想像がつきません。
原田刑事が電話してきたのは状況から、清水駅前に入口が映る様にセットの電話ボックスを置いて ロケしたと思われます。本物の電話ボックスは 9枚目画像の 駅舎左壁沿いの 枠外にありました。
車内シーンも すぎたま様の助言で 二重屋根の スハ32形だそうです。 準急列車内で ロケを行った様にも見えるので、東海道本線ではない ローカル線でのロケと思われます。
運び屋が 大阪から乗った列車を 当時の時刻表から想像すると、鹿児島発 38レ急行霧島が 大阪7:56発で 静岡を14:17に発車して 次の停車駅は 沼津であり清水には停まりません。
古風な木造駅舎から 三人の男が出てくるシーンと、運び屋の男が 棄て置かれた駅は 共に東海道本線由比駅と思われます。(15枚目の画像で、2文字の駅名板 右側が「い」・背後に海が見える点から推測)
ところが拉致された運び屋が 乗せられた外車を追跡するタクシーが 振り切られた踏切で 通過する電車は、不鮮明ですが 車体に丸形の社紋と OERの文字が・・・(小田急電鉄が思い浮かびますが謎です?)


