
1950年10月 田中プロ・新東宝 製作 新東宝 配給 公開 監督 市川崑
真夏の東京 新橋駅前交番の巡査 石川道夫(池部良)を中心に、警察官の日常と心中を当時の国家地方警察・警視庁協力でセミドキュメントタッチに描いた青春映画です。
冒頭 東京~神田を走る山手線か京浜線の電車が映ります。

最後部が半車白帯の進駐軍専用車で、右端に永代通りの日本橋方向が映っています。
真夏の炎天下に警邏する石川が、新橋駅烏森口前道路を歩いています。

交番に戻ると恋人の友子(杉葉子)が出前帰りに寄り、帰る時に頭上を横須賀線らしき電車が通っています。

同僚 田部巡査(柳谷寛)の夜間勤務を代わってあげた明け方、山口巡査(水島道太郎)が麻薬売人の舟木隆次(長浜藤夫)を検挙してきました。ところが石川の隙を見て、逃げ出してしまいます。
夜明け頃の新橋駅前を、石川は舟木を追い駆けて行きます。

舟木は外堀通りを渡ると工事用の足場から高架線上り、一番外側の線路上で 京浜線大宮行電車に轢かれてしまいます。

自分の追跡から舟木を死なせて お悔みに行けば 妹 雪江(野上千鶴子)から罵られ、スト活動中の組合員とスト破りの暴力団との衝突の仲裁に動員されたりと 石川は警察官の仕事に疑問を感じて転職先を探します。
証券会社の友人から断わられた帰りに 神田~御茶ノ水を走る

満員の中央本線車内で、偶然雪江に再会しますが問い掛けに何も答えません。

三鷹行の63系電車がホームへ入線し、

到着した神田駅で降りても雪江は見当たりません。

続いて訪れた有楽町駅近くの屋上でも 戦友から断られた石川は、そこから横須賀線越しにビル内での傷害事件を目撃します。

直ぐに現場へ急行して通報し、ここから暁の麻薬密輸団摘発へと繋がるのでした。
その捜査の途上で新橋付近の高架下から雪江の遺体が発見され、現場へ向かう人見捜査主任(菅井一郎)達が歩く上の 高架線を電機牽引客レが走行しています。

雪江の所持品から石川宛の手紙が出てきたので、石川が捜査本部へ呼ばれて渡されます。手紙は 石川への謝罪文と 一味の悪事を伝え、兄と同じ売人となってしまい行く末の不安感を綴っています。
雨の中を石川が警邏するバックで、石川への手紙を雪江が読む形で以上の内容を伝えています。その途中 新橋駅北方向の外堀通りを歩く石川の上を、半車白帯の山手線か京浜線電車が走っています。

その後 友子に警察官を辞めたいことを伝えていたので、化粧品セールスの仕事口を話に友子が交番へ来ます。
曖昧な返事をする石川に怒った友子が帰る時、高架線上を先頭 63系の後ろに32系・42系の混ぜこぜ 7輌編成の横須賀線らしき電車が通っています。

PS.
戦後5年目 真夏の東京新橋を舞台に大部分を街頭ロケで行い、真夏の暑さを感じる ドキュメンタリー的印象を 強く感じる作品となっています。
舟木が高架線上に逃走する場面では、未だ電車が遠い内にレールに倒れ込み 前途を悲観しての自殺の様にも見えます。
当時 この区間は、未だ山手線と京浜線が同一線路を使っていました。
横須賀線は戦中 32系で運行されていましたが 終戦後の乗客急増や車輌疲弊等から 40系・50系・63系を加え、更に1950年5月に関西から42系を大量に移籍させてブドウ色のまま走らせてもいました。
横須賀線に新型エースの顔となる70系電車が走るのは本作公開の翌年なので、当時はこれら旧型車での混ぜこぜ編成で毎日を凌いでいた状況の様です。(その後も中間付随車は旧型のままでした)
転職先を探す途中の車内で偶然雪江に会った時に車内は凄く混んでいて、ポイント通過時の揺れで左右に大きく乗客が振られます。その最中に雪江に話しかけているので、セットか借りた車内でエキストラを入れて撮影が行われたと思われます。

石川は東京駅から中央本線の三鷹行に乗って神田駅で降りたと思いきや、作中では「神田~神田~中央線・地下鉄線乗り換え」と山手線か京浜線に乗車して着いたと思われる放送が流れています。
真夏の東京 新橋駅前交番の巡査 石川道夫(池部良)を中心に、警察官の日常と心中を当時の国家地方警察・警視庁協力でセミドキュメントタッチに描いた青春映画です。
冒頭 東京~神田を走る山手線か京浜線の電車が映ります。

最後部が半車白帯の進駐軍専用車で、右端に永代通りの日本橋方向が映っています。
真夏の炎天下に警邏する石川が、新橋駅烏森口前道路を歩いています。

交番に戻ると恋人の友子(杉葉子)が出前帰りに寄り、帰る時に頭上を横須賀線らしき電車が通っています。

同僚 田部巡査(柳谷寛)の夜間勤務を代わってあげた明け方、山口巡査(水島道太郎)が麻薬売人の舟木隆次(長浜藤夫)を検挙してきました。ところが石川の隙を見て、逃げ出してしまいます。
夜明け頃の新橋駅前を、石川は舟木を追い駆けて行きます。

舟木は外堀通りを渡ると工事用の足場から高架線上り、一番外側の線路上で 京浜線大宮行電車に轢かれてしまいます。

自分の追跡から舟木を死なせて お悔みに行けば 妹 雪江(野上千鶴子)から罵られ、スト活動中の組合員とスト破りの暴力団との衝突の仲裁に動員されたりと 石川は警察官の仕事に疑問を感じて転職先を探します。
証券会社の友人から断わられた帰りに 神田~御茶ノ水を走る

満員の中央本線車内で、偶然雪江に再会しますが問い掛けに何も答えません。

三鷹行の63系電車がホームへ入線し、

到着した神田駅で降りても雪江は見当たりません。

続いて訪れた有楽町駅近くの屋上でも 戦友から断られた石川は、そこから横須賀線越しにビル内での傷害事件を目撃します。

直ぐに現場へ急行して通報し、ここから暁の麻薬密輸団摘発へと繋がるのでした。
その捜査の途上で新橋付近の高架下から雪江の遺体が発見され、現場へ向かう人見捜査主任(菅井一郎)達が歩く上の 高架線を電機牽引客レが走行しています。

雪江の所持品から石川宛の手紙が出てきたので、石川が捜査本部へ呼ばれて渡されます。手紙は 石川への謝罪文と 一味の悪事を伝え、兄と同じ売人となってしまい行く末の不安感を綴っています。
雨の中を石川が警邏するバックで、石川への手紙を雪江が読む形で以上の内容を伝えています。その途中 新橋駅北方向の外堀通りを歩く石川の上を、半車白帯の山手線か京浜線電車が走っています。

その後 友子に警察官を辞めたいことを伝えていたので、化粧品セールスの仕事口を話に友子が交番へ来ます。
曖昧な返事をする石川に怒った友子が帰る時、高架線上を先頭 63系の後ろに32系・42系の混ぜこぜ 7輌編成の横須賀線らしき電車が通っています。

PS.
戦後5年目 真夏の東京新橋を舞台に大部分を街頭ロケで行い、真夏の暑さを感じる ドキュメンタリー的印象を 強く感じる作品となっています。
舟木が高架線上に逃走する場面では、未だ電車が遠い内にレールに倒れ込み 前途を悲観しての自殺の様にも見えます。
当時 この区間は、未だ山手線と京浜線が同一線路を使っていました。
横須賀線は戦中 32系で運行されていましたが 終戦後の乗客急増や車輌疲弊等から 40系・50系・63系を加え、更に1950年5月に関西から42系を大量に移籍させてブドウ色のまま走らせてもいました。
横須賀線に新型エースの顔となる70系電車が走るのは本作公開の翌年なので、当時はこれら旧型車での混ぜこぜ編成で毎日を凌いでいた状況の様です。(その後も中間付随車は旧型のままでした)
転職先を探す途中の車内で偶然雪江に会った時に車内は凄く混んでいて、ポイント通過時の揺れで左右に大きく乗客が振られます。その最中に雪江に話しかけているので、セットか借りた車内でエキストラを入れて撮影が行われたと思われます。

石川は東京駅から中央本線の三鷹行に乗って神田駅で降りたと思いきや、作中では「神田~神田~中央線・地下鉄線乗り換え」と山手線か京浜線に乗車して着いたと思われる放送が流れています。


