
1956年4月 日活 製作 公開 監督 西河克己
お互い伴侶を失った島木俊三(滝沢修)と白井敬子(月岡夢路)が家族揃って同居するが、経済的には問題無いのに島木の失踪から崩壊へ向かう家庭ドラマです。
冒頭 東海道本線上り列車の 新橋~有楽町から東京までの先頭映像と共にタイトルクレジットが、東京駅の隣ホームで発車待ちのEF58形電機が先頭の列車が映るところまで入ります。

そして8番ホームへ、EF56形電機に牽かれた列車が到着します。

3号車デッキから降りた客から、赤帽が荷物を受け取っています。その後ろから降りた島木は、鞄一つの軽装です。

島木が乗って来たのは スロ51形特別二等車で、開いた窓から白カバーの掛かったリクライニングシートが見えます。そこへ背後から「社長さ~ん」と声が掛かります。

声の主は島木の出版社で働く小林みね子(新珠三千代)でした。

島木は「この汽車だってよく分かったね」「はい 昨日の朝もお待ちしてました・・実は一昨日も・・・」「えっ・・」という関係です。
白井敬子の息子 清(青山恭二)が家を出てしまい、上野駅北方の両大師橋を島木の娘 弓子(芦川いづみ)と話しながら歩く場面があります。清が家を出たのは母親の生き方に、ついて行けないからなどと言います。

下を走る列車は映りませんが、先に入線待ちらしき列車の後部が映ります。

この橋は拙著【 241.どっこい生きてる】【 243.あの丘越えて】の他〔東宝1950年作 また逢う日まで〕等々数多くの映画でロケ地となっています。
島木は傾いた会社の金を持ち出し、失踪してしまいます。残った家族も敬子と弓子が同じ男を好きになったり、弓子も家を出たりと家庭は崩壊へ向かっている様です。
日暮里駅西口で、清と弓子が待ち合わせる場面があります。西口改札から弓子が現れたので、跨線橋上の清は声を掛けます。

気付いた弓子は横の階段を急いで上がりながら、「遅くなってごめんなさい」と謝ります。

「ママに内緒の話ってなあに?」と弓子が聞くと、「僕 パパに会ったんだよ」と清は意外な所で島木に会った事を話します。
PS.
田町~田端での山手線と京浜線は分離運転前で、本作公開7か月後の完成へ向けての工事中の様子がタイトルクレジット部分に映っています。
新橋・有楽町の駅などは戦前から先に分離運転に向けての工事が進んでいたので、完成までの間 東北・高崎・常磐(C62形蒸機牽引普通列車)各線の一部列車がラッシュ時に乗り入れていたそうです。
島木は急行列車のスロ51形特ロ3号車に乗って来た様です。隣の2号車も二等車なので該当する編成の列車を探すと、32レ急行きりしま号が 3号車スロ51形で 2号車がマロネ39形で東京着 17:37です。
また 22レ急行安芸が 1955年10月~1956年4月だけ 2・3号車号車が共にスロ51形を使っていて(前後時期 3号車は並ロ)東京着 9:08です。映像の雰囲気では、こちらの様です。
お互い伴侶を失った島木俊三(滝沢修)と白井敬子(月岡夢路)が家族揃って同居するが、経済的には問題無いのに島木の失踪から崩壊へ向かう家庭ドラマです。
冒頭 東海道本線上り列車の 新橋~有楽町から東京までの先頭映像と共にタイトルクレジットが、東京駅の隣ホームで発車待ちのEF58形電機が先頭の列車が映るところまで入ります。

そして8番ホームへ、EF56形電機に牽かれた列車が到着します。

3号車デッキから降りた客から、赤帽が荷物を受け取っています。その後ろから降りた島木は、鞄一つの軽装です。

島木が乗って来たのは スロ51形特別二等車で、開いた窓から白カバーの掛かったリクライニングシートが見えます。そこへ背後から「社長さ~ん」と声が掛かります。

声の主は島木の出版社で働く小林みね子(新珠三千代)でした。

島木は「この汽車だってよく分かったね」「はい 昨日の朝もお待ちしてました・・実は一昨日も・・・」「えっ・・」という関係です。
白井敬子の息子 清(青山恭二)が家を出てしまい、上野駅北方の両大師橋を島木の娘 弓子(芦川いづみ)と話しながら歩く場面があります。清が家を出たのは母親の生き方に、ついて行けないからなどと言います。

下を走る列車は映りませんが、先に入線待ちらしき列車の後部が映ります。

この橋は拙著【 241.どっこい生きてる】【 243.あの丘越えて】の他〔東宝1950年作 また逢う日まで〕等々数多くの映画でロケ地となっています。
島木は傾いた会社の金を持ち出し、失踪してしまいます。残った家族も敬子と弓子が同じ男を好きになったり、弓子も家を出たりと家庭は崩壊へ向かっている様です。
日暮里駅西口で、清と弓子が待ち合わせる場面があります。西口改札から弓子が現れたので、跨線橋上の清は声を掛けます。

気付いた弓子は横の階段を急いで上がりながら、「遅くなってごめんなさい」と謝ります。

「ママに内緒の話ってなあに?」と弓子が聞くと、「僕 パパに会ったんだよ」と清は意外な所で島木に会った事を話します。
PS.
田町~田端での山手線と京浜線は分離運転前で、本作公開7か月後の完成へ向けての工事中の様子がタイトルクレジット部分に映っています。
新橋・有楽町の駅などは戦前から先に分離運転に向けての工事が進んでいたので、完成までの間 東北・高崎・常磐(C62形蒸機牽引普通列車)各線の一部列車がラッシュ時に乗り入れていたそうです。
島木は急行列車のスロ51形特ロ3号車に乗って来た様です。隣の2号車も二等車なので該当する編成の列車を探すと、32レ急行きりしま号が 3号車スロ51形で 2号車がマロネ39形で東京着 17:37です。
また 22レ急行安芸が 1955年10月~1956年4月だけ 2・3号車号車が共にスロ51形を使っていて(前後時期 3号車は並ロ)東京着 9:08です。映像の雰囲気では、こちらの様です。


