日本映画の鉄道シーンを語る

日本映画における鉄道が登場する場面(特に昭和20~40年代の鉄道黄金期)を作品毎に解説するブログ

 71. 太平洋のかつぎ屋

1961年1月 日活 製作 公開   カラー作品    監督 松尾昭典

冤罪によって日新航空パイロットの職を失った立花哲次( 小林旭 )が、パシフィックポーターズ社でパイロットに復帰し冤罪も晴らす迄を描いた航空アクション映画です。

失業した立花を母校 航空大学校長の品田恭太郎(二本木寛)が教官として呼んでくれました。しかし禁を破って空を飛んだ立花はクビとなり、東京へ舞い戻ることになります。
この映画唯一の鉄道シーンが、宮崎駅で一日一本しかない東京直通急行 高千穂号に乗る立花を品田の娘 品田典子(浅丘ルリ子)が見送る場面であります。

まずホームの駅名板が映り、
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2番線に急行 高千穂号が立花と典子が並んで歩く中を DF50 555を先頭に71-2.jpg
次位に C55 の補機を従えて入線してきました。71-3.jpg

本来は DF50 の単独牽引のはずですが、調子が悪いので C55 を助っ人に繋いでいるのでしょうか? 。高千穂は宮崎で8分停車し、3等車2両を増結します。

別れ際 立花は「もっと悲しそうな顔をするかと思ったぜ」と言うのに典子は「思うことをやれる。こんな幸せな人をどうして悲しい顔で送らなきゃならないの」と笑顔です。71-4.jpg

そして典子が手を振る中、高千穂は加速して行きます。跨線橋の階段下には売店が有り、その横に雑誌や新聞を売る台車が有ります。高架駅となった現状からは想像できません。

急行高千穂は 1951年11月より宮崎県から初の東京直通急行たかちほ として、熊本行の急行と併結列車として東京~都城で運転開始。
1956年11月からは単独列車となり東京~西鹿児島(日豊本線経由)を走破する急行高千穂となり、所要31時間28分の国内最長距離運転列車として新幹線博多開業まで走りました。

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