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日本映画の鉄道シーンを語る

日本映画における鉄道が登場する場面(特に昭和20~40年代の鉄道黄金期)を作品毎に解説するブログ

  5、 刺青一代

 1965年11月 日活 製作 公開  カラー作品    監督 鈴木清順

 昭和初期の裏日本地方 とある港町を舞台に高橋秀樹 主演による任侠映画。

 鉄道シーンは、とある港町ということもあり銚子電鉄を使い電車以外のデキとハフが随所に出てくる。そして撮影時ポール集電だったデキ3ELにハフ2客車を引かせて、昭和初期のローカル私鉄の雰囲気を出そうとしている。5-1.jpg


 撮影場所としては主に木造駅舎の仲ノ町駅を中心に、ヤマサ醤油の工場が映らない様に数カットある。
 とくに出入りの場面では、未だ停車前の客車から次々飛び降りるアクションシーンを広い構内を俯瞰しながら映している。
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 また本銚子駅付近の切通し区間の走行シーンもあるが、昔風の外川駅を何故か使わないのは残念に思う。

 本線走行するポール時代のデキ3と手動ドアで半木製2軸客車ハフ2の走行シーンをカラーで今に残す一品である。
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