
1966年7月 日活 製作 公開 カラー作品 監督 松尾昭典
就職活動が難航する 白石桂(吉永小百合)が 紹介された各出版社で 仮採用者として 熱意をもって働くが、空回り続きで 悪戦苦闘する姿を描いた 青春映画です。
桂は 父親亡き後 趣味の登山に熱心な 母親(淡島千景)と 二人暮らしで、片親故に 書類選考で 撥ねられ続きの娘を置いて この日も出掛ける母の リュックを背負って 駅まで見送りに行きます。
信濃町駅のホームへ 階段で降りながら「帰るまでに 就職が決まったら、サカイ屋の あんまん食べ放題」などと 賭け話していると、

丁度 総武中央線 各駅停車の 黄色い荻窪行 101系電車が到着しました。


母親は「あんたの稼ぎなんか 全然期待してない」などと悪態をつくと、

閉まったドアのガラス越に おどけた様子で去り行きます。

就職活動に悩んでいる桂は、呆れ顔で見送るのでした。

その帰り 新宿で偶然亡父の親友 田村壮一(三島雅夫)に会い 就職の件を頼んだ後、付き合っている 川瀬(浜田光夫)の下宿へ向かうべく 小田急電鉄 代々木八幡駅から降りてきました。

氷屋さんが配達の氷を切っている向こうの踏切を、小田急電車が通過して行きます。

それから桂は 田村の口利きで、独創社から新しく創刊された 雑誌(ニューレディ)の臨時記者として 卒業前から働き出します。
返本が相次ぐ中 谷川岳で宙吊り事故が発生し、桂は先輩の山中雪子(山本陽子)・カメラマンの斉田一郎(小柴隆)と共に 夜行列車で現地へ向かいます。

クロスシートの車内で雪子は、通路を移動する 知人の吉田(川地民夫)に 偶然出会いました。

遭難した片山は 吉田の後輩だそうで、ザイルで宙吊りのまま死亡の模様です。

近付けない場所なので、自衛隊が銃でザイルを 撃ち落とすそうです。これを聞いた斉田が「しめた ついてるぞ俺たちは!」と言ったので、桂は斉田を窘め・吉田は斉田を睨みつけて 隣の車輛へ行ってしまいました。
その後 販売不振の(ニューレディ)は 新任のキャップとして 小池テツオ(高橋悦史)が(週刊ニッポン)から 移籍してきました。
そして桂と雪子は 小池から、遭難死した片山の母親への 突撃 お涙取材を 命じられます。
中央本線国立駅から 降りて来た二人は

気の進まないまま 片山家を尋ねて 母親に「息子さんの部屋を見せてほしい」と言うと、渋る母親を遮り 妹の幸子(西尾三枝子)が「この人たちは人の不幸が見たいのよ」と 怒鳴られます。
翌年の正月 母は暮れから長野へスキーに 出掛けている中 田村宅で開かれた 新年会に呼ばれた席で、桂は母親が 足を骨折したとの一報を聞いて 田村と共に長野の旅館へ向かいます。
夜行電車急行の 一等車席で

桂が独り言のように 母親をなじっていると、隣席の田村に

「君の就職の件で お母さんは 何度私の処へ来たことか 君は知らんだろう」と諭したのでした。

PS.
{天国に一番近い島}で有名な 森村桂のデビュー作である エッセイ{違っているかしら}が原作で、名前こそ違え 原作に忠実に 学習院大学構内で 珍しくロケを行っています。
2枚目の画像で 荻窪行の 101系電車が映っていますが 本作は中央本線中野~三鷹の 高架複々線の内、中野~荻窪の 第一期工事が 1966年4月に完成したばかりの時期に ロケが行われているので 緩行線の終点が 3年間だけだった 荻窪なのです。
7枚目の画像は 2面2線相対式ホーム時代の 旧代々木八幡駅舎で、この駅は 2019年に現在の1面2線島式ホームの 近代的な駅舎となりました。
続く8枚目の画像は、踏切を通過中の 小田急電車はN.N.LC33100 様のコメントから2320型だそうです。
この踏切も 駅改造時に、左方向の 山手通り下へ移動しています。
9枚目の画像からの車内シーンは 全てセット撮影ですが、上越線経由 新潟行 165系急行 第5佐渡号と 中央本線新宿発 大糸線信濃森上行 穂高号を意識して 製作している様です。
本文では触れていませんが その後に現在では中止した 商品テストで有名な (暮らしの手帖社 → 仮名の暮らしの友社として登場) に桂は 3か月試用期間の 臨時雇いで採用されますが、熱意が空回りする連続で 本採用には至らない等 原作者の経歴に沿った内容です。
就職活動が難航する 白石桂(吉永小百合)が 紹介された各出版社で 仮採用者として 熱意をもって働くが、空回り続きで 悪戦苦闘する姿を描いた 青春映画です。
桂は 父親亡き後 趣味の登山に熱心な 母親(淡島千景)と 二人暮らしで、片親故に 書類選考で 撥ねられ続きの娘を置いて この日も出掛ける母の リュックを背負って 駅まで見送りに行きます。
信濃町駅のホームへ 階段で降りながら「帰るまでに 就職が決まったら、サカイ屋の あんまん食べ放題」などと 賭け話していると、

丁度 総武中央線 各駅停車の 黄色い荻窪行 101系電車が到着しました。


母親は「あんたの稼ぎなんか 全然期待してない」などと悪態をつくと、

閉まったドアのガラス越に おどけた様子で去り行きます。

就職活動に悩んでいる桂は、呆れ顔で見送るのでした。

その帰り 新宿で偶然亡父の親友 田村壮一(三島雅夫)に会い 就職の件を頼んだ後、付き合っている 川瀬(浜田光夫)の下宿へ向かうべく 小田急電鉄 代々木八幡駅から降りてきました。

氷屋さんが配達の氷を切っている向こうの踏切を、小田急電車が通過して行きます。

それから桂は 田村の口利きで、独創社から新しく創刊された 雑誌(ニューレディ)の臨時記者として 卒業前から働き出します。
返本が相次ぐ中 谷川岳で宙吊り事故が発生し、桂は先輩の山中雪子(山本陽子)・カメラマンの斉田一郎(小柴隆)と共に 夜行列車で現地へ向かいます。

クロスシートの車内で雪子は、通路を移動する 知人の吉田(川地民夫)に 偶然出会いました。

遭難した片山は 吉田の後輩だそうで、ザイルで宙吊りのまま死亡の模様です。

近付けない場所なので、自衛隊が銃でザイルを 撃ち落とすそうです。これを聞いた斉田が「しめた ついてるぞ俺たちは!」と言ったので、桂は斉田を窘め・吉田は斉田を睨みつけて 隣の車輛へ行ってしまいました。
その後 販売不振の(ニューレディ)は 新任のキャップとして 小池テツオ(高橋悦史)が(週刊ニッポン)から 移籍してきました。
そして桂と雪子は 小池から、遭難死した片山の母親への 突撃 お涙取材を 命じられます。
中央本線国立駅から 降りて来た二人は

気の進まないまま 片山家を尋ねて 母親に「息子さんの部屋を見せてほしい」と言うと、渋る母親を遮り 妹の幸子(西尾三枝子)が「この人たちは人の不幸が見たいのよ」と 怒鳴られます。
翌年の正月 母は暮れから長野へスキーに 出掛けている中 田村宅で開かれた 新年会に呼ばれた席で、桂は母親が 足を骨折したとの一報を聞いて 田村と共に長野の旅館へ向かいます。
夜行電車急行の 一等車席で

桂が独り言のように 母親をなじっていると、隣席の田村に

「君の就職の件で お母さんは 何度私の処へ来たことか 君は知らんだろう」と諭したのでした。

PS.
{天国に一番近い島}で有名な 森村桂のデビュー作である エッセイ{違っているかしら}が原作で、名前こそ違え 原作に忠実に 学習院大学構内で 珍しくロケを行っています。
2枚目の画像で 荻窪行の 101系電車が映っていますが 本作は中央本線中野~三鷹の 高架複々線の内、中野~荻窪の 第一期工事が 1966年4月に完成したばかりの時期に ロケが行われているので 緩行線の終点が 3年間だけだった 荻窪なのです。
7枚目の画像は 2面2線相対式ホーム時代の 旧代々木八幡駅舎で、この駅は 2019年に現在の1面2線島式ホームの 近代的な駅舎となりました。
続く8枚目の画像は、踏切を通過中の 小田急電車はN.N.LC33100 様のコメントから2320型だそうです。
この踏切も 駅改造時に、左方向の 山手通り下へ移動しています。
9枚目の画像からの車内シーンは 全てセット撮影ですが、上越線経由 新潟行 165系急行 第5佐渡号と 中央本線新宿発 大糸線信濃森上行 穂高号を意識して 製作している様です。
本文では触れていませんが その後に現在では中止した 商品テストで有名な (暮らしの手帖社 → 仮名の暮らしの友社として登場) に桂は 3か月試用期間の 臨時雇いで採用されますが、熱意が空回りする連続で 本採用には至らない等 原作者の経歴に沿った内容です。


