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日本映画の鉄道シーンを語る

日本映画における鉄道が登場する場面(特に昭和20~40年代の鉄道黄金期)を作品毎に解説するブログ

 23、 喜劇 爬虫類

 1968年 5月 松竹 製作 配給  カラー作品   監督 渡辺祐介

 関元三郎(渥美清)ら4人の男がメリイ・ハーロー(テリー・エンジェル)と外人ヌード一座を組んでの珍道中コメディー映画です。

 石川県山中温泉での公演を目論み、北陸鉄道 山中線(加南線)で山中へ向かう途上の築堤上を走るクハ1600形+モハ3500形らしきが映っています。
 次のシーンでは終点山中駅に到着したクハ1600形らしきが見られます。モハ3500形は1961年日本車両製 全長15.6m 浅野川線から加南線に移籍して活躍した電車です。

 続いて関たち5人が改札を出てきて山中駅舎 駅前広場でのシーンがあります。広場の真ん中には山中温泉の塔型の看板もあり、全盛期の温泉地らしく活気があります。
 北陸鉄道 山中線(加南線)は馬車鉄道から1913年山中電軌として開業。1943年戦時合併で北陸鉄道となりました。
 山中温泉は活気があってもバスやマイカーに押され、この映画公開の3年後の1971年7月 全線廃止となりました。

 後半 神岡へ向かう為 C58 牽引列車に乗り猪谷駅に降り立つシーンがあります。国鉄神岡線は1966年10月既に開通していますが、迎えのトラックに乗り込みます。

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