日本映画の鉄道シーンを語る
日本映画における鉄道が登場する場面(特に昭和20~40年代の鉄道黄金期)を作品毎に解説するブログ
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テツエイダ 様 ED76であります。 本作の準主役と言っても過言ではない「高峰秀子」様が演じる「横川さだ子」。この姿が本作の中で掛け替えのない存在として、小生は忘れることができません。平凡な後妻としての生活。しかし、「過去の男・石井(田村3兄弟の長兄「田村高廣」氏)」が現れるや否や、全てを投げ捨てるがごとくの逃避行という行動に出る大胆さ。そして、「柚木刑事(渋い悪役が光る「大木 実」氏)」から、「まだ帰りのバスに間に合います」の言葉で哀しい現実に引き戻される表情の切なさ・・・。地味であり、根気のいる苛立だしさや単調さをかえって印象深くしている「高峰」様の姿が、淡々とした「さだ子」に乗り移っているかのようであります。 「高峰」様の演じる役柄で小生の心に残るのは、本作の「さだ子」に加えて、昭和29年制作の「二十四の瞳」の「大石久子先生」。そして、昭和41年制作の「ひき逃げ」の「伴内国子」であります。 「大石先生」は言わずもがなの理想的な教師であり、小生のような「デモシカ高校教師」にしてみれば、最も対照的な存在と言っても過言ではないほどの優しさ。そして、子どもたちを見つめる眼差しの暖かさ。号泣しながら鑑賞しました。 が、一方の「ひき逃げ」の「伴内国子」役は、我が子をひき逃げされて復讐の女と化す母親であり、加害者である「柿沼絹子(Winkの相田翔子様の姑である「司 葉子」様)」を親子ともども追いつめて・・・という役どころを演じて、幼子すら手にかけようとする狂気の母親の姿に、小生は背筋が寒くなったことを覚えております。 小生、「張込み」は原作を講読しており、短編である同作を長編が如くの映画作品に仕立て上げた「橋本 忍」氏と「野村芳太郎」氏の名コンビ(この二人によって、あの「砂の器」が完成したことは多言無用でしょう)は、高く評価したいところです。 前述しましたが、「さだ子」は地味な存在として描かれており、主に「柚木刑事」の視点から物語が語られていきます。息が詰まるような変化のない張込みシーンが延々と続いた後、起承転結の転の動きから、一気に雪崩れ込む展開は見事の一言。 そして、最後に「さだ子」に訪れる後妻の単調な現実。情緒的に描かれていた「砂の器の高木理恵子(薄幸な女役の「島田陽子」様)」とは、異なる生活感が強く感じられるからこそ、感傷的なシーンではない部分が、小生には快く感じられました。「さだ子」を諭す「柚木刑事」も、許嫁である「弓子(ゼロの焦点の悲劇的ヒロイン「高千穂ひづる」様)」との関係に悩んでおり、後半の展開の中では「さだ子」の女としての悲しみが、自分自身の現実と等質のものであることに気づくのです。ですから、犯人の「石井」に対して発した一言、「今日からやり直すんだよ」は「柚木」自身にも言い聞かせる決意の言葉でもあり、小生には胸が熱くなるシーンとなりました。 繰り返しになってしまいますが、本作は全体的に地味であり、突き刺さる現実が描かれております。しかし、本作を小生はあえてその「現実」を、人間に対して一歩引いた視点で描いている力作であると考えております。 「テツエイダ」様が記述されているように、本作での「佐賀への旅路」は実際、急行「筑紫(39レ)」の最後尾にハザ(ナハ10系)を1両増結して撮影されたものです。特に一昼夜乗りつづけながらの旅の様子は、夜行区間で通路に座り込み、気怠い昼行区間でシャツを脱いで下着姿で暑さをしのぐ姿に、昭和の列車旅の強いリアリティーが感じられてなりません。 昭和33年の夏に、小生の「鉄」親父が叔父の結婚に係るお礼がてらに、叔父2人と「鹿児島県出水」に在する伯母のところへの道中に「さつまのハザ」で2晩を過ごしたことがあったのですが、「鉄」親父曰く「人いきれと暑さで、2日間殆ど徹夜だった」とのこと。 「東京」からやっと3日目の早暁の「出水」に到着したのは、夜明け前の午前3時過ぎ。「出水」の駅務員だった伯母の連れ合いに、伯母宅のある「西出水」に停まる出水始発の旧客鈍行レのボックス(スハ32系)で休ませてもらい、「西出水」に午前6時前にようやくたどり着いたのでした。 伯母たちは、日焼けと煤で汚れた「鉄」親父たちを見て、「東京から逃げてきた指名手配の犯人にしか見えなかった」と大笑い。「鉄」親父たちが健在だったころは、酒宴になると「さつま」での思い出話に、いつも大盛り上がりとなったことを覚えております(笑)。 失礼いたします。
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